あざのレーザー治療は保険適用で治療できる?
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- あざ治療
あざ治療はどのように行われるの?
一般的には、レーザー機器を使ってあざの色素を薄くするレーザー治療を行いますが、あざを手術で除去する場合もあります。レーザー治療は経験のある医師が適切に使用すれば非常に低侵襲で安全性に優れた治療です。
レーザー治療は光の習性を利用し、色に反応するレーザーを用います。例えばメラニンに反応するレーザー、ヘモグロビンに反応するレーザーと、レーザーの波長ごとに効果が異なります。皮膚に照射したとしても対象となる色の部分のみ反応を起こすため、あざのない部分は影響が少ないです。
子供のあざ治療は高額?!保険適用で治療できるのか?
あざ治療はあざの面積やレーザーの種類で費用が異なります。そしてあざのレーザー治療というと「治療費が高額ではないだろうか?」と考える方も多いと思いますが、基本的には保険診療で治療ができます。
自治体によってはお子様のご負担がない場合もあります。
あざの多くは0歳児から治療可能で、できるだけ早い時期から治療を行う方が効果が得られやすいです。また体の面積が小さいうちに治療を始めるとレーザーの照射範囲が小さくてすむという点から当院では0歳から治療される患者様が年々多くなってきました。
症状により治療の回数が異なる
症状により治療の回数が異なります。
あざの種類やレーザー機器によって治療の回数が異なります。保険適用についてはお問い合わせください。あざ以外であれば毛細血管拡張症、外傷性色素沈着症が保険適用に含まれますが、またシミやホクロ、刺青などは保険適用外です。
青あざ:異所性蒙古斑・太田母斑→アレキサンドライトレーザーは保険適用可能(3ヶ月に1部位)
赤あざ:単純性血管腫、いちご状血管腫、毛細血管拡張症→Vbeam保険適用可能(3ヶ月に1部位)
茶あざ:扁平母斑→ルビーレーザー
あざ治療は症状によって何年も通院が必要な場合があります。医師と相談のもと治療スケジュールを立てていきましょう。
あざ治療、保険適用の歴史
現在(2024年9月)、基本的に健康保険証を持参すればあざ治療は保険適用されている疾患があります。日本での皮膚レーザー治療は1993年に高度先進医療として大学病院などで取り入れられ、1996年から健康保険が適用されるようになりました。昔は「あざは大きくなれば治る」という認識が広まっていましたが、現在ではあざのレーザー治療が一般的になってきました。
審美的な「あざ治療」は保険適用となることが多い
あざはレーザー治療だけでなく、手術治療や摘出術でも保険が適用されます。ただし、手術の場合は医師の治療方針の違いがあるため担当医とよく相談してください。
また新しいレーザー機器がリリースされたからといって、すぐに保険適用が認められるわけではありません。臨床研究を基礎から行い、患者様に不具合を起こさないようにするための研究データを取得し、国からの承認を得られてはじめて患者様に医療サービスを提供できるようになります。「美容」ではなく「審美的」な目的としての、あざ治療は保険適用になることが多い傾向です。
最後に
本日はあざの保険適用についての記事をお送りしました。
日本での社会保障としての制度、国民皆保険は「日本の誇り」ですね!1961年に国民全員に保険証が渡る制度を整えてくれた先人のおかげで患者様の健康維持ができるようになりました。当院は先人に感謝して、医療サービスを提供していきます!
西堀形成外科ではあざ治療を年間4万件(2022年)行っています。専門医があざの状態を確認し、お悩みをお伺いした上で適切な治療をご提案します。また遠隔診療やコンシェルジュによるオンライン無料相談も行っていますのでお気軽にご連絡ください。