ケロイド
ケロイドとは
ケロイドとは、瘢痕(きずあと)の線維成分が過剰に増殖し、赤い盛り上がりができた状態を言います。ケロイドには主に真性ケロイドと肥厚性瘢痕の2種類があります。よく受診される患者様で、皮膚が盛り上がって痛みやかゆみがあり、我慢できないので、「治療してください!目立たないようにしてください!」とおっしゃる方がいますが、根本的に真性ケロイドと肥厚性瘢痕は異なります。
真性ケロイドは盛り上がりや硬さ、赤みなどが持続し、当初の範囲を超えて大きくなりますが、肥厚性瘢痕は多くの場合、時間と共に落ち着き、当初の範囲を超えて大きくなることはありません。
真性ケロイドは盛り上がりや硬さ、赤みなどが持続し、当初の範囲を超えて大きくなりますが、肥厚性瘢痕は多くの場合、時間と共に落ち着き、当初の範囲を超えて大きくなることはありません。
真性ケロイド
皮膚の損傷された部分を徐々に超え、腫瘍性に健常皮膚へと拡大していきます。
元の傷よりも大きい範囲に形成されます。
元の傷よりも大きい範囲に形成されます。
肥厚性瘢痕
赤い盛り上がりの範囲は、皮膚の損傷された部分を超えません。半年から数年以内に、赤みは徐々に軽減していきます。
ある程度は自然治癒しますが、かゆみや盛り上がりが軽度残存することがあります。
ある程度は自然治癒しますが、かゆみや盛り上がりが軽度残存することがあります。
ケロイドの原因
人間の皮膚は、傷を受けると傷跡が残りますが、その程度は、傷の性質や部位 、傷を受けた本人の体質によって治り方が異なります。
軽い傷は普通1~2週間でふさがり、3ヶ月以内にもとの皮膚に戻ります。
しかし、深いヤケドや2週間以上治らない深い傷、下腹部、肩や胸に傷がある場合、その人の体質がケロイド体質である場合などには傷が盛り上がってくることがあります。
傷は、一旦ふさがったように見えても1~2ヶ月のうちに、だんだん傷がもとの状態よりも赤く盛り上がってくることがあります。この赤く”みみずはれ”のように盛り上がった傷を肥厚性瘢痕、あるいはケロイドといいます。
症状としては、かゆみや痛みが強く、なかなか平らになりません。
したがって、傷ができた場合は、肥厚性瘢痕・ケロイドにならないように最初からアフターケアーを行うことが大切です。
軽い傷は普通1~2週間でふさがり、3ヶ月以内にもとの皮膚に戻ります。
しかし、深いヤケドや2週間以上治らない深い傷、下腹部、肩や胸に傷がある場合、その人の体質がケロイド体質である場合などには傷が盛り上がってくることがあります。
傷は、一旦ふさがったように見えても1~2ヶ月のうちに、だんだん傷がもとの状態よりも赤く盛り上がってくることがあります。この赤く”みみずはれ”のように盛り上がった傷を肥厚性瘢痕、あるいはケロイドといいます。
症状としては、かゆみや痛みが強く、なかなか平らになりません。
したがって、傷ができた場合は、肥厚性瘢痕・ケロイドにならないように最初からアフターケアーを行うことが大切です。
ケロイドの主な原因
ケガや手術が原因になることは多くあります。
しかし、BCG注射、にきび、虫刺されなどの問題にならないような軽度の皮膚損傷でも、ケロイドが発生することがあります。
同じような手術を行っても、ケロイドが発生したり、しなかったりしますが、その原因は不明です。
しかし、BCG注射、にきび、虫刺されなどの問題にならないような軽度の皮膚損傷でも、ケロイドが発生することがあります。
同じような手術を行っても、ケロイドが発生したり、しなかったりしますが、その原因は不明です。
その他の原因
(1)人種
皮膚の色が濃い人種ほどケロイドになりやすいようです。
皮膚の色が濃い人種ほどケロイドになりやすいようです。
(2)遺伝
ケロイドの遺伝をもつ家系は、持たない家系よりなりやすいようです。
ケロイドの遺伝をもつ家系は、持たない家系よりなりやすいようです。
(3)体質
体の他部位に、落ち着くまで1年以上かかった瘢痕がある人、何らかのアレルギー素因がある人などは、ケロイドになりやすいと言われています。
体の他部位に、落ち着くまで1年以上かかった瘢痕がある人、何らかのアレルギー素因がある人などは、ケロイドになりやすいと言われています。
(4)ホルモン
内分泌ホルモンなど、様々なホルモンとの関係が指摘されていますが、はっきりわかっていません。
思春期や妊娠中はケロイドが悪化しやすいと言われています。
内分泌ホルモンなど、様々なホルモンとの関係が指摘されていますが、はっきりわかっていません。
思春期や妊娠中はケロイドが悪化しやすいと言われています。
ケロイドの治療
当院では、副腎皮質ホルモンの外用療法、テープやジェルシートによる圧迫療法、トラニラストの内服療法を行っています。軽度な場合はこれらの治療のみでも改善しますが、大抵の場合はかゆみ、痛みを伴うか、目立つケロイドの方が来院されることが多いので、トリアムシノロンアセトニド注射を行うことがあります。
ある程度改善した状態から患部の状態によっては傷跡のケアにとどまらず、より整容的な改善を要する場合はレーザー治療、手術療法などを行おこなうこともあります。
傷ができて間もないまだ赤い状態の場合は、落ち着くまで半年以上の内服薬服用などの保存的治療、経過観察が必要とされる場合があります。
ケロイドと呼ばれる赤く盛り上がった状態の時は、患部が白く平坦になるまで根気よく通院していただき、治療する必要があります。
中途半端に中止してしまうと再発してしまう可能性があります。
ある程度改善した状態から患部の状態によっては傷跡のケアにとどまらず、より整容的な改善を要する場合はレーザー治療、手術療法などを行おこなうこともあります。
傷ができて間もないまだ赤い状態の場合は、落ち着くまで半年以上の内服薬服用などの保存的治療、経過観察が必要とされる場合があります。
ケロイドと呼ばれる赤く盛り上がった状態の時は、患部が白く平坦になるまで根気よく通院していただき、治療する必要があります。
中途半端に中止してしまうと再発してしまう可能性があります。
当院で行っているケロイドの治療
内服薬 | トラニラスト(リザベン)、柴令湯(漢方薬)の内服 |
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外用薬 | ステロイド含有テープや軟膏 |
局所注射 | トリアムシノロンアセトニド注射 |
手術療法、 放射線療法 |
切除縫合術、真性ケロイドの場合は放射線療法の併用を要することもあります。 その場合は愛知医科大学など提携病院をご紹介いたします。 |
料金(目安)
保険適応 | 1割負担: 250~350円(目安) |
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3割負担: 700~1,000円(目安) |
※注射と投薬を受けた場合です。薬局での薬代は別途となります。
治療期間(目安)
半年~1年
※ただし、ケロイドの状態など個人差があります。
症例写真
(リスク)