あざのレーザー治療は痛いの?!麻酔テープ「ペンレス®︎」「リドカインテープ®︎」・麻酔注射の効きめは?
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あざのレーザー治療は痛い?
よく患者様やご家族の方から「あざのレーザー治療は痛いですか?」というご質問をいただきます。
痛みや刺激の感覚は人によって様々ですが、レーザーを照射されると輪ゴムで「パチン」とはじかれたような刺激を感じる人が多いようです。レーザーは色が濃いと反応しやすい特性があり、あざの色が濃いと痛みや刺激を感じるかもしれません。
当院の美容部門では、シミに対してレーザー治療を行う際は、レーザーの種類によっては麻酔なしで施術を行います。綺麗になりたいという願望が強い患者様は、レーザーを照射する少しの時間であれば我慢することができるそうです。事前に麻酔テープを使えば、痛みを感じにくくなり、大人であれば我慢できないという方はいらっしゃいません。
しかし、お子様があざ治療を受ける場合は、大人のように治療目的が理解できず、緊張して泣いてしまうこともあります。
言葉もしゃべれない赤ちゃんが治療中に泣いていると
「そんなに痛いの?苦しいの?大丈夫かな・・・・?」
「かわいそうで見ているのが辛い・・・」とご家族は不安な気持ちになりがちです。
お子様は痛みで泣いているわけではなく、いつもと違う状況に恐怖感を覚えていることが多く、慣れてくると全然泣かなくなることも多くあります。最初は泣いていたお子様も、治療の後半の頃にはレーザー治療に慣れてきて「レーザーは痛くない」とおっしゃっていたこともあります。
小さいあざであれば、1回の治療時間は数分で終わり、終わった瞬間にケロっとして笑顔になるお子様もいます。治療室に入って数分で完了するとあまりの速さで何が起こったのか分からず、きょとんとしているお子様もいました。ご家族からは「治療中は我が子が泣いて心が痛くなったけれど、治療を始めたおかげであざが綺麗になった!治療をして良かったです。」というお声が多いです。
あざ治療で使用する麻酔の種類
レーザーを照射する前には痛みを最小限にするために事前に麻酔薬を使います。
麻酔というと注射を想像されるかもしれませんが、当院では麻酔テープを使用します。注射のような痛みがないので、小さなお子様も嫌がりません。(症状によっては麻酔の注射を行う場合もあります。)
麻酔シール「ペンレス®︎」「リドカインテープ®︎」
「ペンレス®︎」「リドカインテープ®︎」をレーザー照射部位の上に、レーザー照射の30分前に貼ります。麻酔の効果が出たところでレーザー照射をします。「ペンレス®︎」「リドカインテープ®︎」により痛みは7割〜8割抑えることができます。
麻酔テープは経皮吸収といって、皮膚を通して体内に取り込まれていきます。
吸収量が多くなると体に危険をもたらすことがあるので麻酔テープの貼りすぎには注意が必要です。麻酔テープは局所にしか効かないので、適用量を使用すれば意識を失うことはありません。
ただし、劇薬なので取り扱いには注意が必要です。麻酔テープの保険適用枚数は基本的に0歳児は2枚まで、大人は6枚までと最大になります。
麻酔注射
麻酔テープの効果の低い人や麻酔テープの効き目が悪い部位は、麻酔の注射を行うこともあります。
麻酔の効き目は人によって異なります。麻酔を代謝する酵素の多い方はすぐに麻酔が切れてしまいます。
お酒の代謝酵素と麻酔の代謝酵素が似ているため、お酒が強い方は麻酔の効きが悪いことがあります。麻酔の注射も麻酔テープと同様に使用量が決まっているので、年齢・治療範囲に応じて注射量をコントロールして使用しています。
最後に
本記事ではあざのレーザー治療の痛みや麻酔について解説しました。
西堀形成外科ではあざ治療を年間4万件(2022年)行っています。専門医があざの状態を確認し、お悩みをお伺いした上で適切な治療をご提案します。また遠隔診療やコンシェルジュによるオンライン無料相談も行ってますのでお気軽にご連絡ください。