実は多い生まれつきのあざ。レーザー治療は何回で効果が出る?
- 公開日:
- 最終更新日:
- あざ治療
あざを持つ患者様やご家族から「生まれつき子どもにあざがあります。このあざは消えますか?」「生まれつきのあざでもレーザー治療を受ければ消えるのですか?」と聞かれることがあります。生まれつきのあざでも、当院に来院されレーザー治療したほとんどの方に症状の改善が見られます。今回は生まれつきのあざは何回レーザー治療を受ければ薄くなっていくのかを症状別に説明します。
生まれつきあざがある人は意外と多い?!
生まれたばかりの子どもの身体に目立ったあざがあると、ご家族は様々な不安に駆られると思います。「我が子にあざがあるのは私のせいかも・・・」とご自身を責めている方もいますが、あざは遺伝ではないので決してご両親のせいではありません。
日本では数少ないあざ治療専門の形成外科である当院には、毎日平均して150人以上の患者様が全国から来院されます。そしてその7割は3歳以下のお子様です。あざの有無に関する明確な統計データは厚生労働省にもありませんが、大なり小なり、体のどこかにあざがある人は珍しくありません。あざがあっても見えないように隠していたり、あざがあることを他人にわざわざ言ったりしないので分からないだけです。また、自然放置したあざは見えにくくなっているだけで、ミクロのレベルでは残っています。
あざのレーザー治療は何回受ければ良いのか?
あざの種類や深さ、広さによって治療の期間や回数が変わります。一般的にレーザー光に反応が良いあざは、同じ部位に5,6回治療をすることで効果があります。レーザー治療当日に患部が白くなったり、水泡形成があったりすると治療効果が高い傾向にあります。
レーザーの光にあざが反応しない場合は、次回の治療の際にレーザー機器の設定を変えるなどして対応しています。
レーザー治療が効かない難治性のあざは、レーザー治療にある程度で見切りをつけて、手術に切り替えることがあります。小さなお子様の手術は安全性を確保して、全身麻酔の手術を行います。手術というと大掛かりなイメージがあると思いますが、当院では日帰り手術でお帰りいただけます。
あざの濃さ
色調の濃い色のあざは治療回数が多くなり、薄い色のあざは治療回数が少なくなります。かなり薄いあざはレーザーに反応しないことがあります。
あざの色
青あざ、茶あざ、赤あざ、黒あざとあざには色の種類があり、あざの色の種類でも治療期間や回数が異なります。それぞれのBefore・Afterはコチラから
・青あざ
メラニン細胞が真皮に存在するあざなので、レーザー治療を重ねた部分のみ色が薄くなります。

・赤あざ
赤あざは皮膚に存在する毛細血管が異常に増えてくる疾患です。異常血管にうまくレーザーを当てることができればあざが薄くなります。血液は異常血管を流れるのでターゲットが絞りにくく、治療効果をあげにくいと言われています。

・茶あざ
メラニン細胞が表皮に存在するあざなので、レーザー治療を重ねた部分のみ色が薄くなりますが、皮膚の深い部分から再発するあざも多いので、治療回数が増えることが多いです。

・黒あざ
メラニン細胞が青あざや茶あざに比べて非常に多く、メラニン細胞を算出するメラノサイトが非常に多いために治療回数や期間がかかります。皮膚の深い所にある黒あざはレーザーの効果が低いため、レーザー治療で完治しない場合は手術を行うこともあります。
最後に
皮膚のレーザー治療は、レーザー機器から光を出すだけなので、簡単な治療だと思われる方も多いです。またレーザー機器での、治療効果が得られないのであれば諦めるしかないと医師から言われることもあるそうです。
しかし、そのレーザー機器を用いて最大の治療効果を出すことが西堀形成外科の仕事だと考え、日々の技術を磨き、努力を重ねて診療にあたっています。
西堀形成外科グループでは18万件を超えた症例実績があります(2024年現在)。専門医があざの状態を確認し、お悩みをお伺いした上で適切な治療をご提案します。また遠隔診療やコンシェルジュによるオンライン無料相談も行ってますのでお気軽にご連絡ください。
























